Another Life

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人って根本的に【無いものねだり】だよな
無いものを求めて手に入れる為に進歩していくっていうのなら建設的でよい意味での【無いものねだり】になるが、そういった+の要素では無くネガティブな方面での【無いものねだり】と言う事になると話が違ってくる

スポーツが出来てもテストの点数がイマイチという脳筋タイプは優等生に憧れ
テストでは優秀な成績だが運動神経はイマイチというガリ勉タイプは逆の思考になり
貧乏していれば普通の水準の暮らしが羨ましく、自分が水準に達すると今度はお金持ちに憧れる
・・・・・・・・・・と人の【無いものねだり】は果てしないループ

その結果、自分ですでに得ているものの価値も見誤り、それすら失うなんて事も人間のおろかさだ




↓ ↓ ↓ ↓ ↓




昔 あるサバゲーチームは自分達で自由にできるフィールドを持っていた
有料フィールドでゲームを開催するという選択肢は別とすると、チームで活動している場合に問題の筆頭に上がるのがフィールドの問題ではないだろうか?
その点、このチームはすごく恵まれていた
結成時に自分達で自由に出来る私有地をほぼ無料で借りられたのは幸運といっていいだろう

だが、結成時にこのフィールドを獲得する為に交渉やら根回しやらの苦労をしていたメンバーを除いて、大半のメンバーはこの状況を当たり前ととらえ、恵まれているなんて考えてはいなかった

メンバーの中に、いつも同じ場所で飽きたやら、違う場所でやってみたいなんて意見の者が出てくるのも当然と言えば当然で、同じ意見の者が一つの派閥になっていくのも避けられることではない
この集団を仮にA集団としよう

対してMYフィールドの使用の為に骨を折ってきた連中、そこで満足している連中にしてみれば「飽きた」「もっと別な場所のがいい」等の意見は気に障ったのだろう 
これらの者も自然と同意見化していきB 集団へとなって対立の様相を帯びてきた

どちらの意見も聞く立場にあって、どちらにも属せず中立的立場で解決しようとしたリーダー、何が起こっているか分からないメンバー
これらをC集団

Aはどちらかといえば行動的な面子が集まった為、割と迅速に候補地を見つけてきた
試しにその場所でやってみようという事になり、実際に行ってみるとなかなかいい地形で魅力的なゲームフィールドではあったが、駐車スペース皆無で路駐デフォ、地主の畑が隣接、一般道ヘ近すぎ等、デメリットの方が多かった為、ちょっとした会議の末、別の場所でやるには地主の許可・安全である事・駐車スペースの確保等を最低条件という意見が多く(あたりまえのことだが)今回Aが見つけてきた場所の使用はリーダーをはじめ多数のメンバーが了承せずに見送る事となった

その後、それを不満に思ったAの何人かがMYフィールドで開催の場合にボイコットし始めたのでBはさらに態度を硬化
これではチームが分裂してしまうと危惧したリーダーと運営は、一人のメンバーの親が採石場跡地の管理をしていると聞きつけ、交渉の末、期間限定ではあるがその場所の使用許可を勝ち取る事となった
そして、月二回の開催を交互にやる事によってAとB双方満足するようにしていこうとしていた矢先
Aのメンバーの何人かが「採石場のが面白いから続けてやろう」  「期間限定のうちは採石場のみで」なんて事を口にするようになり、Bの中でもMYフィールド使用交渉を続けてきたメンバーは激怒
さらにAの中に別な場所で開催した際に、コッキングライフルに射程で負けたのを理由にレギュレーションを無視してパワーカスタムに傾斜した者も出始め、チームとは別に独自のレギュレーションやルールを作り別な開催日に別なゲームを行うという相談を始める

その結果Aがリーダーに提案した案件は
1.今のフィールドでは連携・戦術に無理があるので別な場所で別ルールでゲームを行う
2.その別枠ユニットへの希望者や新規メンバーも募りたいので募集はチームのBBSやHPを使わせて欲しい
3.今使っているMYフィールドも使いたいときがあるので上記の案件はチームに所属したまま行う別枠のユニットとする

AもBも自分達が思う意見をぶつけ合っているのはいいとしても、このAの提案はちょっとひどかった
中立を保持していたリーダーでも容易には飲めない提案だった
まさに【無いものねだり】がエスカレートした結果といえる
1に関してはこれは希望だし意見の一つとしてありだ
だが、メンバーで話し合う機会を待たずHPやBBS等のチーム内インフラ的なものは自分達で作ろうとせず自分達のルールに沿った新規メンバーの募集、現在のフィールドも使いたいから掛け持ち的な事を持ちかけられてはBはおろかCだってそんなことは許せなかっただろう

この後A、B共に冷静な人物が居てくれたおかげで問題は終息に向かうが、ひとえにこの一件はA集団が勢いだけで始めてしまったのが原因の一つであって、チームでの条件を満たす場所が見つかるまるまでの辛抱の足りなさ、チームの方針が気に入らないなら新たなチームを作るぐらいの覚悟の無さ、自分達に都合のよい所ばかりを勢いだけで行おうとし、Bや全体に対してあまりに配慮が足りなかったこと、そして何よりも発端は【無いものねだり】から起こった出来事ととらえている
A集団は【無いものねだり】のおかげで今あるMYフィールドはおろかチームや友人さえも失うところだったのだ

今あるもので満足してしまっても進歩が無い人間になってしまうのは否めないが、今あるものを維持するのだって多大な努力を要する場合もあるし、今無いものを得ようとすればそれなりに労力と覚悟と展望が必要になってくる

人を振り回しマイナスに働く【無いものねだり】
人が進歩する為に必要な【無いものねだり】
これらの見極めは重要だと言う事は肝に銘じねばなるまい


オレ 「オレの今後のサバゲーライフの充実と進歩の為に次世代SCAR-Hが必要だ・・・・・・・分かるな?」

嫁  「じゃあ 他のは全部捨てなさい いいね?」



まぁ これが現実だな



Another Life




写真は特に意味は無い




By hornet

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2014年01月18日 Posted by Hornet  at 21:10 │Comments(0)回顧録

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