IN⇔OUT

高校や大学

ぼったくりバー、自分しか客がいない店

うっかりペットボトルに入っちまった短小チ○コ


入ったけどまともに出られんって事よくあるよね?

今回はそんな?話


↓     ↓     ↓

俺がまだ小学生高学年の頃の事だ   

土手の上から下の用水路まで30m程延びている排水用の土管の中を、上から入って下へ通り抜けるという遊びが普通におこなわれていた


単純だがそれがその町の小学生の間ではデフォなもので、通り抜けるまでのタイムを計ったり、うつぶせや頭から入る者、犬と入ったツワモノなんかも居て、なかなかエキサイティングな遊びだった

大雨でも降らなければ土管の中はおおむね乾いており、多少カビ臭い事はあったが子供達の間ではすべり台やブランコなどの公園にある遊戯具と変わらない存在で、その町の小学生男子にとっては「逆上がりできるようになったぜ」的な、できなければ半人前というような感じの、一種の大人の階段を昇る通過儀式めいた側面もあったようだ


そう、その小学生が土管に詰まるまでは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ある日、その【ドカ・ヘル】(便宜上こう呼ぶ事にする 俺の中のイメージで土管地獄)
をおこなっていた連中の一人がとうとうはまった




IN⇔OUT






下へ降りる途中、膝が曲がり足を組んだようになってしまって土管に突っかかり、はまってしまったらしい(上図参照)
コレだと下へ行くほど膝が折れ曲がり余計にはまって身動きが取れないというループ地獄に陥る
もちろんこの状態でも土管には30~40度の傾斜があり重力には逆らえない上に、昇ろうとしても体をひねったりするスペース的余裕は無く、いわゆる詰んだ状態になってしまったらしい


仲間が大人を呼んできたが、小学生の小さな体で通り抜けるのがやっとの土管内部に入れるわけも無く、まったく手が出せない状態
消防のレスキュー隊も出動したもののこちらも歯が立たず、救出作業は長時間にわたり、結局地元の石材店を呼んできて土管を慎重に削り取り、事なきを得たという事だ



俺はこの話を聞いて後日、現地を訪れたときに戦慄をおぼえた
自分がこの【ドカ・ヘル】をやっていたときにこの状況になったらと想像したら恐ろしくなった
なまじ何回か実際に通り抜けた事がある為にリアルな恐怖が襲ってきた
自分がこうなっていた可能性は決して低くは無かったはずだ

どうやら俺はこのとき以来閉所恐怖症になったようだ
普通に暗くて狭いところが全部駄目と言う訳ではなくて、体がひねれなかったり、手がまわせない等、体の自由が利かないぐらい狭いスペースに限ってこの恐怖が蘇る


そしてそれは忘れた頃にやってくるものだ


何年か前にある施設のメンテナンス工事で、深夜にマンホール内に入って作業しなければならない時があった
規格よりかなり小さいマンホール点検口なのと、ジメジメしている為か暗闇に無数の虫みたいな得体の知れない奴がガサガサ蠢いているのがとてつもなく嫌だったので、俺より若干小柄なのを理由にRAVENに入らせようと思ったんだが、内部の接続や点検箇所の対応ができるのがどうやら俺だけらしいという事でいやいやながらも入ることになった

そこはかなり無理な体勢でしか入れず奥に行く為の通路が狭すぎて(高さ30~40センチぐらいかな)向きを変える事もままならない
頭をあまり上げずに匍匐するのがやっとというぐらいの狭さ 
奥に行くと水平方向には少し広くなるのだがそれでも高さは同じなので体をねじって仰向けになったりができないという不便さ 
幼児用シェルターか?と思うぐらいまったく後の事を考えない意味の無い馬鹿なつくりになっていた

最初仰向けで入ったが仰向けでは奥に進みづらいのと作業ができない為、うつぶせになって匍匐していく事になった


こんな感じ

IN⇔OUT





ところが工事と点検を終えて180°反転して(横には広いので水平方向の反転はなんとかできる)戻り、出口へと繋がる縦坑にうつろうとしたんだが、なぜか反り返りも限界になり力が入らずそれ以上すすまなくなってしまった



↓ こんな感じ ↓


IN⇔OUT




入るときは大丈夫だったのになんで?と思ったが動かんものは仕方が無い

体をねじったり無理に動かそうとするほど動ける範囲がせばまっていく気がしてきて、頭の片隅に追いやられていた【ドカ・ヘル】の恐怖がよみがえってきた

俺はぼんやりと「最悪、石屋呼ばなきゃならんかもなw」なんてふざけた事を考えるようにして恐怖と戦ってはいたが、間も無くしてへんな汗をかきはじめパニックに陥った
いつまでたっても穴から出てこない俺を心配して様子を見に来た従業員Y&弟RAVENの声で我に返り、最大限に威厳を保ちながら「引っかかって出られんから上に引っ張ってくれや」といえば
RAVEN達は「太ったからでられないんだろwww」とか言ってて真面目に取り合ってくれんばかりか俺そっちのけで作業を再開し始めまったく話にならん

パニックもそろそろ限界になり「俺 もうここで暮らすわ」的な絶望的な考えになりつつあったが、【ドカヘル】の少年はもっと心細かったに違いないと思い心が折れるのを何とか防いだのだが、このままでもいかん

負けを認めたようで胸糞悪いが、少し離れたところで作業をしていたRAVENに再度声をかけた

「マジで出られんからなんとかしてくれや」

糞RAVEN「なんで入れたのに出られねえんだよ」

「とりあえずゆっくり引っ張れ」
俺は手を差し出した

糞RAVEN「しゃーねえな 行くぞ」

「いでででで・・・」
中途半端な力な上にやる気がまったく感じられないRAVENのせいで腰の皮が剝け ただ痛いだけの結果に終わった

「痛えな この野郎 腰が引っかかってるんだから静かにやれ」

糞RAVEN「駄目だわなw」
簡単にあきらめる糞RAVEN

「お前じゃ話にならん Yさんを呼べ」

縦坑へ反り返りながらあがるのが困難なんだから、糞RAVENとYさんに手を持って宙吊りのまま支えていてもらえばその間に腰をひねりながら抜くことができそうだった

二人に手をもって支えていて貰おうと手を差し出したとたん

「い゛っ!?」

Yさんの怪力で一気に引き抜かれた
腰の引っかかりなんかまったく関係なく力任せに上に持ち上げられた

俺の腰からケツはコンクリートのゴリゴリ角の洗礼を受けながらもなんとか抜け出せた
例えるなら直角のコーナーに150kmぐらいで進入し、ガードレールにぶつけながらもそれの反発力を利用してクリアみたいな感じだ
まさに力押し
こういう頭使わないで力押しのみで乗り切り結果的によしとなる事を俺の一族では【プラント42作戦】と呼んでいるんだが、これについては後ほど
まぁなんとか脱出できた俺は、あまりの腰痛さに錯乱気味にYさんクビにしてやろうかwとか、穴から出られてうれしくて涙が出るやら、糞RAVEN使えねえやら複雑な気持ちでいっぱいのまま仕事に戻った訳だが
俺は今、穴の中では無く普通に家で暮らせている事に感謝しなければなるまい 
(特にYさんには。  同行者が糞RAVENだけだったら、いまごろあの穴で余生をまっとうしていたかも知れん)


そんなこんなで、入れたからといって出られるとは限らないのを肝に銘じてほしいという事と
俺のトラウマの話をしていたはずだが長くなった上に、糞RAVENへの殺意しか思いだせん訳のわからない記事になってしまったな


by hornet



脚注・・・・・【プラント42作戦】とは?

ゲームバイオハザードより 
当時、このゲームを進めていたhornetと弟raven
プラント42という植物の化け物を倒す為に扉で暗号?を解いて開けなければならないところでV-JOLTというアイテムが必要という事で悩んでいた時に、弟woodpeckerはなにも考えず力押しでプラント42を排除し先へ進んだ バグかどうかは知らんが、なぜか暗号扉の謎を解くことなくV-JOLTを使うこと無く進めてしまったのだ 

このような頭悪そうな猪行為だが結果うまくいく、又はうまくいきそうな事を俺の一族の間では【プラント42作戦】と呼ぶ



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2013年06月15日 Posted by Hornet  at 20:15 │Comments(2)ちょっと怖い話

この記事へのコメント
あれは暗号じゃなく、『V-JOLT』って枯葉剤を使えば楽に殺せるって事だなw
使わずに力押しでぶっ殺したwoodは・・・・・ある意味天才?wwwwww
Posted by raven@SSR at 2013年06月17日 02:09
そうか 暗号扉じゃ無かったか 
うろおぼえだったがwoodが猪だった事だけはよく憶えてるわ
Posted by SSRSSR at 2013年06月17日 21:51
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