なんじゃぁ そりゃ!

少し前の事だが、めったに訪れる事がないような町に仕事に行くこととなった

まぁ 工期は短い、現場環境中の下、料金安めとあまり割りのいい仕事とはいえなかったが
知らない町に行くのは新しい発見があったり、うまい飯屋が見つかったりと楽しみな事も多いんで割と気軽に引き受けたわけだ

当日、RAVENと出発し、

raven「おい!○野郎」

hornet「なんだ? ○○野郎」

raven「今日の昼飯はおごれや ○野郎」

hornet「ふざけるな てめえの○でも食らっとけ ○○野郎」

raven「たまにはゴツイ飯食わせろや」←これravenの口癖な

hornet「このチンパンがっ!いつもの二倍働いたら○以外のもの食わしたるわ!」



という感じていつものように道中和やかに話をしながら、既に昼飯の心配をしてるぐらいモチベ低いravenを伴っての仕事に若干不安になりながらも現場に着く

嫌な予感というのは当たるもので、現場の状況は最悪、現場仕切る監督の段取りが想像以上に悪く、見るからに予定通りには進まないのは明らか
年末に完了予定で工期が無いのにまだ取り掛かれない部分が多すぎ
でも監督やオーナーは急いでやってくれという矛盾だらけの惨状がそこにはあった

そんな困難な状況の中でも、金さえもらえれば何でもやる
それが俺達 特攻野郎○チーム
という感じで割りとravenも俺も手際よく仕事を片付けて行った
普段は馬鹿なravenだがこういうピンチのときはなかなか頼りに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あんまりならんわ


まぁ 人様から金を貰って仕事をする以上、金額相当 いや 金額以上の内容を提供していかなければ今の時代、俺のような弱小零細は生き残れないわけで、仕事をするにあたってその部分だけはいつも忘れないようにしている事だ

なんとか午前の部はこなして、犬のようによだれを垂らして腹をすかせているravenに
「そろそろ昼飯にするぞ」
というと、うれションしながら近づいてきやがったので飯屋探しに・・・・

知らない土地でのランチチョイスミッション
この成否によっては午後からの仕事の効率が恐ろしく変わってしまうという
楽しみな反面、飯屋を選ぶものの責任も重大だ

この辺は土地感があまり無く、やみくもに走り回っても昼休みが減るだけだから最寄の駅前あたりで決めようかと駅前周辺を一回りしたが特に目を引くところは無い

レストラン風で微妙に違和感がある建物のラーメン屋が一軒あるだけ


hornet「仕方ない ここに決めようぜ」

raven「あー? ここかよ」


明らかに不満そうだ

hornet「こういうところがなかなかいいのかも知れんぞ 黙って食えや」

raven「わかったよ その代わりまずかったらおごりな」


というわけで





↓ くだらん 実にくだらん ↓



席についてメニューを・・・・・・

なかなかのラインナップだ

これはあたりかも知れんな

なになに?

つけ麺 大盛り・特盛り無料

へっ?!

ナニコレ?

すごくない?


よりによって俺の好物、魚介スープのつけめんだと?
さらに特濃スープだって?


俺、絶対それにするうぅぅぅぅぅぅぅ!
たとえ食えなくても特盛りいっちゃうよ?

いやいや残す前提で頼むなぞいかん
食べ物を粗末にしては駄目だ!

でも特盛りだぜ?
漢たるもの特盛り無料を目にして並とか頼んだら、この先お前の人生も並以上になれんよ?

どうだ?俺よ 食えるか?
最近、大盛りでも結構きついものがあるしな

でも無料だぜ?
それにここの特盛りって一般の基準からしたら少ないのかもしれんよ?

でもなぁ 微妙にトッピングがなぁ 味玉乗ってねえし・・・・

味玉なんぞ飾りです 偉い人にはそれがわからんのです

どうだ?

いっちょ試しにやったるわぁーっ!


という事で悩んだ挙句 特盛りに決定

ravenはというと

ラーメン ぎょうざ+ライス

冒険心ゼロ 

糞過ぎて笑えん

スライム倒すのに復活の呪文を三回、おまけに書き間違えて最初からやり直しというLVだ


まぁ 二人とも注文が決まったので店員を呼ぶ

「つけ麺は二十分ぐらいかかるんですが・・・・・・・・」
と店員のおばちゃん

二十分かぁ 昼休みの残り時間を考えると微妙だ それに昼時なのに客は俺達を入れても四人ぐらい そんなにかかるもんなのか?

でも特盛りだぜ?無料だし

つけ麺は普通のラーメンとかよりゆで時間かかるのが常だし、仕方ねえか?


まぁいいだろう それだけ待ったかいがあるうまい特盛魚介つけ麺を食わしてくれるんだろう

注文を終え期待しつつ待つ

水を飲み、ravenがスマホを弄繰り回すのにイライラしながら待つ

なぜかギョウザだけ先に来てしまって食うに食えないでイラっときているravenを眺めながら待つ

そしてやっとつけ麺登場


魚介の風味が漂う濃い褐色のスープ
ごつい太さの上、物理的に胃袋に収まるのかよ?というほどの特盛り麺

これはうまそうだ 当たりか?

麺をすくい口へ運ぶ


こっ これは?!



















なんじゃぁ そりゃ!



























なんでトマト風味?!

なんでナポリタン風?!

魚介じゃねえの?!

いや魚介味なのにトマト風味 トマト味なのに魚介風味



しかも














うまくない



ちっとも







なに食ってるかわからない

しかも特盛り・・・・・・・・・

俺は特大の地雷を踏んでしまった事に気づいた
余裕で月まで吹っ飛べるレベルだ

どうすんだよ?これ


限りなく拷問に近いな
まずいラーメンというのに久しくめぐり合っていなかった俺は、それに対する免疫力があきらかに低下していた
とても特盛りなんか食べきれない 無理だ

だが残すのはよくない 地球が育んでくれた数々の食材に申し訳が立たん

そうだ こいつが居るじゃないか 
これは新しい味だとか、絶妙なバランスだとかうまそうな振りをして勢いでこいつに食わせてしまおう
それで奴は腹いっぱい 俺は晴れて自由の身に しかも地球にやさしい
誰も損しないはずだ

そうだ それがいい



どうせ、俺のつけ麺も味見したくて物ほしそうにしているんだろうと奴のほうを見ると



  




( ´,_ゝ`)








まだラーメンもライスも来ていないwwwwww


なんだこの店?


つけ麺は20分かかるって言ってたが、ラーメンは30分以上かよ
つけ麺のが早いよって言いたかったのか?

しかも客はいつの間にか俺達だけ 混んでいててんてこ舞いってわけでもない

なにしてる?

グダグダじゃねえか?


厨房を見るとゴホッゴホと親父が咳き込み、よろよろしながらラーメンを作っているのが見えた
多分、いっぱいいっぱいだ ラーメン作るってレベルじゃねえぞ 
今日は休業すべきだったな
だがおばちゃんは、客の様子を見るでも無く脇でボゥっと突っ立ってみているだけ 
ギョウザは出しても相変わらずライスは持ってこない



俺は文句をつけたい気持ちやら、気の毒な気持ちやら、つけ麺の量に途方にくれるやら例えようのない感情が入り混じった状態で最後の戦いを挑み、つけ麺は食べ終えたんだが

まぁ 長文をまとめもせずダラダラと書いてしまって申し訳ないが

何を言いたいのかと言うと

なんの職業でどんな状態にせよ、人様から金取るならそれだけの仕事はしろ! できないなら引き際を誤るな
という事






by hornet



ps 食事代金は俺が払った 



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2013年01月13日 Posted by Hornet  at 20:15 │Comments(1)これだけはやめとけ!

この記事へのコメント
あそこはマジで、〇ま〇きLVな店だったな((( ̄( ̄( ̄( ̄ー ̄) ̄) ̄) ̄)))フッ
二度と行かんからいいけどw
Posted by raven@SSR at 2013年01月20日 22:37
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